めっきり寒くなって今年も残すところあとわずか…皆様ご機嫌如何
でしょうか。長いことさぼってたこのブログ…久しぶりに更新。


初めて会ったその医者は、つるつる頭をしていてとても体が大きく
例えるならシティハンターに登場する海坊主のような姿形をしていた。
そして何故かフィリピーナの女性助手を従えていた。


これだけ年寄りで弱っていますから、手術中に死ぬ確立が…50%
もし手術がうまくいっても、寝たきりになる可能性が…80%
いちかばちかやってみますか?僕なら可能性に賭けて、いますぐお
腹開けますよ。どっちにしろこのままでは間違いなく死にます。
それほど時間ないですよ。とそのドクター海坊主は僕に静かにいった。


お腹に溜まっているのがガスだとかなら問題なかったんですが、全部
膿です。おそらくは2リットル以上はあるでしょう…。
これが胸ならまだ比較的楽なのですが、お腹なのでさらに厄介です。


と海坊主はさらに追い打ちをかけるように言う。


事の始まりは2-3日前だった。母上が家で飼っている犬の様子がおか
しいという。全く元気がなくて散歩に連れて行ったら途中で座り込
んでこんで歩けなくなったという。それ以来歩けなくなってしまった。
2-3日様子を見ていたが、どうも雰囲気がおかしい…時々病気になる
事はあったが今回はただ事ではないな…と判断して隣町の少し遠い
獣医へ連れて行ったのだ。


さて、どうしましょうか?と言われて50%の確立でいきなり


”じゃあ手術お願いします…”とは僕には言えなかった。


その様子を見た海坊主は”じゃあ効きそうな点滴とか栄養剤と抗生
物質を点滴して明日まで様子をみて、少しでも元気になるようなら
なんとかなるかもしれませんが、ダメなようならもうダメです…。


僕が高校2年生の時に拾ってきた犬で、もう14年一緒に暮らしている
…犬としては長生きな方らしい。だいぶ年寄りではあったがまだまだ
元気だったのでさすがにショックを受ける。


犬を飼うという事は、普通の鳥や熱帯魚を飼うという事とは違うのだ
…と思い知らされたその病院での出来事だった。