今回の記事は麻雀を知らない人には、あんまり面白くないかも

しれません…その辺はゴメンナサイ。阿佐田哲也とかムツゴロウ

先生クラスの文章力があれば、知らない人でも楽しめるのでしょうが…、


実は今回の麻雀は3人目に紹介した人が、今月いっぱいで会社を辞める
事になっていて、この人には僕が入社したときから、仕事の事で色々
とお世話になりっぱなしで、お疲れ様の意味も込めて今回遊ぶ事に
なったのである。言ってみれば、僕の仕事の師匠のようなお方だろうか。


割と時間にルーズな皆様なので、まあ7時から開始予定でも、8時とか
場合によっては中止もありうるなぁ…と密かに期待していたのだが
きっちり時間に全員集合。一人を除いて気合い十分の様子。


「警視庁公認の図書券を賭けてやる。レートは1000点100円分。」
「面前で鳥と7ピンがあれば一羽500分円。★1」
「あとこの牌は赤5ピンとか入ってないから、5は全部ドラ!!」
「他に元首ね。★2」


「…ちょ、ちょっとまってください!!いくらなんでも!!」
「じゃあせめて、ドラは5ピンと5萬だけにしてくださいよ」


いきなり恐ろしいことを言い出す3人、僕がよほどネギを背負った鴨
に見えるのだろうか…。いきなりこんなレートで始められては堪ら
ないのでドラを半分に減らしてスタート。


ギャンブラーは僕の上家だ。対家は眼鏡、下家が師匠だ。
眼鏡の親からスタート。


東一局開始…半分くらい進んだ辺りでギャンブラーが鳥が何羽だの
12000は間違いないだのと、嬉しそうに口から泡を飛ばしてのおしゃべり
が始まった。この人はポーカーフェイスということが中々出来ない性格
で初っ端から手がいいのが、嬉しくてしょうがないらしい。


(…もし、これで本当に鳥二羽とかツモられたら、それだけで1000円
の出費に加えてこの人を本調子に乗せてしまう。そうなると非常に
拙いことになってしまう…今夜の勝負が決まってしまう…それだけは
なんとしても避けたい…)


僕の手は普通のピンフ手で、高めで三色のイーシャンテンだったのだが
早上がりするためにギャンブラーから一つチーして三色テンパイ。
3巡後に先輩から三色のみの1000点でギャンブラーの手を潰すことに成功。


「1000点かそれ巧いわ」とギャンブラー以外から賞賛を受ける。
ギャンブラーは苦い顔をして、僕を睨み付けている。


「おまえ、そんなに俺を苛めるのが楽しいのか?」とギャンブラー。


二局目…先ほどの1000点はよかったものの、どうもやっていることが
チグハグで、リーチをかけた先輩に8000千点振り込んでしまう。
8ソーが通ったものと思っていたが、8ソーが出たのはリーチをかける
一巡前だったらしい。痛恨の初歩的なミスだ。


三局目…悪いこととは続く。ギャンブラーがリーチ、終盤だったので
安全牌が見あたらず、まあ比較的大丈夫…と信じて捨てた牌が一発。
オマケに鳥1羽付き。幸いドラは乗らなかったので3900点で済んだ。
どうやらさっきの1000点でギャンブラーは本気になったらしい。


四局目…普通に先輩が軽く流して一回戦終了。今日は東風戦なのだ。


こうして一回目から-16という4位を引く。非常にまずい…。


「ろあんは-16だから-26か」「え?」「ウマが付くのは当然だろ!」
「えーーーー!そうなんですか?」「1位+10、2位+5、3位-5、4位-10ね」


よく考えてみてたら(よく考えなくても)もうすでに2600円+500円の出費
になるのだ。あまりの巨額の損失に、頭がオーバーヒートしたような状態に。


(一晩で、僕はいったいいくら負けるのだろうか…。)


★1 ソーズの1が鳥、7ピンが鉄砲の形に見えることから鳥打ちと
呼ぶ事もあります。1ソーが2枚で7ピンが1枚手の内で使っていて
リーチツモなら点数とは別に全員から500*2*3で4500円貰える計算に。
鳥はリーチをかけないと認められません。(鳴いたら無効)

★2 面前でリーチをかけて上がった際に、裏ドラ表示牌と同じ牌が
手の内にあればこちらも1枚500円。