ちょっとレントゲン撮って貰いますね…」と医者。

奥のレントゲン室へ看護婦さんに案内され椅子に座る。


数センチ四方だろうか…金属のプレートをビニールで囲った
ような物を口の中へ…これがかなり気持ち悪い。


一度目はなんとか我慢できたものの、二度目はちょっとまって
ください…とお願いする。


プレートは血だらけになっていた。やはり出血が多いようだ。
どうりでヌルヌルするな…と思っていたのだ。


そのまま椅子の所まで戻って軽めにうがいをさせて貰う。
そして再チャレンジ。今度はすんなり撮影に成功。


そして治療再開。


「まだ少し根っこが残っていまして、取るかどうしようか迷って
いるんですよ…」と医者。なんでもその根っこがピクリともしない
のだそうで、普通は歯と骨の間には薄い膜があるのだが、それが
退化していて骨と歯がくっついているらしい…。


「ほら全然動かないでしょう…」とピンセットのような物でつつく。


やがて意を決したのか、なんとか取ることに決めたらしい。
そして用意された道具は、ノミと金槌であった。
といっても小型の医療用の物で大工さんのアレとは違う。


しかし使い方は同じで、その歯に当ててカーンと叩くのだ。
これが脳に響く。かなりきつい…。何分かやっているうちに無事
残っていた根も外れたようだ…。


あと、出血が多いので縫いますね。とサラリという医者。
用意されたのは釣り針のようなものと黒い糸。


待て待てなんですと?縫う?これにはちと驚いた。というか怖かった。


先ほど抜いた歯の穴をこれで閉じるわけだが、麻酔が効いている
とはいえ針をブスリというのは気分がいいものではない。


そして治療終了…。結局二時間近くが経過していた。


痛み止めと化膿止めを貰って帰宅。夕方看護婦さんから電話が
あって「その後どうですか?」と聞かれる。

腫れるかも…と言われていたが特に問題ない事を伝える。


なんだか歯のあった所に大きな穴が空いていて変な感じではある。
翌日消毒に行き抜糸は木曜日に決定。


これにて親知らず日記終了。やはり大変でございました。

実はあと3本あるらしいんだけど…。